心地よく暮らす平屋の家
比企郡ときがわ町の市街地を走るメイン道路から脇道に入った静かな場所。農地を一部分割して宅地転用した敷地で、面積は約100坪とかなり広い土地。東側が道路に面した長方形の敷地である。夫婦と子どもの5人家族のための木の家。
健康や心地よさにこだわり、珪藻土や漆喰などの自然素材を用いた左官仕上げや地場産の杉・桧を使用している。施主はまだ若いが、その子どもたちやさらに先の世代に引き継いでも使えるように柱は4寸角、梁は最低4寸×6寸以上の構造材を使用している。外壁は塗り壁で南九州のシラスを原料とした「そとん壁」を採用。耐久性がありほぼメンテナンスフリーという優れた自然素材である。
また、日射・通風を利用し、高断熱でなるべくエアコンに頼らずとも快適に暮らせるような省エネ設計を基本とし、忙しいお母さんがキッチンにいながら子どもたちを見守ることのできる空間づくり、そして先々を考えバリアフリーなのはもちろん建具はすべて引戸を採用し、寝室近くにはトイレを配置した。
今だけではなく、50年後も100年後も時が経つほど「暮らしやすい家」と思ってもらえるような、そんな思いを込めた家である。
所在地 | 埼玉県比企郡ときがわ町 |
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用途 | 専用住宅 |
構造規模 | 木造平屋建て |
延床面積 | 104.34㎡ |
竣工 | 2021年4月 |
主な仕様 | [屋根]ガルバリウム鋼板 [外壁]左官 そとん壁 [内装]床:杉板t30、壁:珪藻土+漆喰+杉板、天井:杉板 |